
同窓会にスポンサーが付くメリットとは?
同窓会にスポンサーがつくと聞いたら、驚く人が多いのではないでしょうか。
実は負担が大きくリスクも多い幹事代行を請け負い、みんながうれしいコミュニティビジネスが新しく生まれています。いったいどんなビジネスなのか、どんなメリットがあるのか紹介します。
みんなのニーズを満たす新しいビジネス
同窓会の幹事と言えば、会場を手配したり、案内状を作って発送したり、参加者を集って当日も司会進行したりと、非常に大きな負担を抱える仕事です。頑張っても人が集まらなかったり、ドタキャンで赤字になってしまったりするリスクも考えると、誰も引き受けたがらないのも無理もありません。
それでも懐かしい人たちに会いたい気持ちはあるはずだと、同窓会の幹事代行を軸としたビジネスモデルが新しく考え出されています。
ただ今までにも幹事代行サービスは存在していましたし、企画から運営をサポートする会社もありました。ではどこが新しいのかというと、そこに「スポンサー」という概念を持って来た点です。提携する企業や自治体が、集まる人の年代や職種に合わせて出資し、自社の商品やサービス、制度などをアピールする場として利用しているのです。
一方で企業の出資がつくことで、参加者は費用面で大きく優遇されるのが特徴です。例えば一つの同窓会で複数の企業が付くと、参加者はほぼ無料で会が開けるという大きなメリットを受けることができます。
資金や運営面でのサポートが受けられる
プライベートな会合でも、企業のスポンサーが付くと資金や運営面でサポートを受けられるのが一番のメリットです。
逆にスポンサー側は、会に集まった人たちが自社のターゲット層に合致するため、そこで商品やサービスをPRすることで大きな宣伝効果を得られるのがメリットです。仲介会社はスポンサーフィーの一部を手数料として受け取り、利益となります。
まさに関係するすべての立場がwin-winとなる画期的な仕組みと言えるでしょう。また過去には静岡県磐田市で地元出身の30代を約200人集め、地元企業の求人情報や子育て支援制度をPRしてUターンを促す事例もありました。
企業のほかにもこうした自治体との連携で、参加者は会費を抑えながら有用な地元情報を得られ、自治体は過疎化や高齢化の対策が打てるという試みもあります。
こうしたことから会を開催する側からもスポンサーとなる側からも高いニーズがあり、現在とても多くの同窓会やOB会が持たれています。幹事の負担もなく、うまくすれば費用の負担もなく、さまざまな情報を得ながら懐かしい人たちと顔を合わせることができるでしょう。
複数の企業が仲介ビジネスを展開している
こうした同窓会ビジネスは、複数の企業が新しくビジネス展開をおこなっています。ベンチャー企業もあれば大手旅行会社などもあり、会を開きたい場合に探してみれば希望に合う形で仲介を依頼できるでしょう。
最近は学校の同窓会でも数人規模で集まるのではなく、学年全体が集まるような大規模な会合も増えているようです。そこまで大きくなると個人では難易度が高く挫折してしまいますが、こうしたビジネスを利用すれば楽に実現することができます。
そもそも年月が経つと、SNSだけでは連絡も付かないメンバーが必ず出て来るでしょう。会場を押さえるにしても、学年となれば店舗では無理があります。日本全国に散らばっていますから、遠方から出席してもらうためには宿泊も考えなければなりません。
そんな数々のハードルも、プロに任せれば超えることができます。運営代行専門会社は数社ありますが、いずれにしてもスポンサーをつけて会を開く場合は、1次会と2次会をあわせても1人当たり1万円強程度で収まるのが相場です。
同じ高校や大学の卒業生が集まることから、英会話教室や電子書籍のアピールなどをおこなう企業も多いようです。ただ、準備期間がかかるのが一般的ですので、最低でも開催の2~3か月前に依頼するようにしましょう。現在のところ非常に人気が高いので、企画するなら早めがおすすめです。
同窓会の幹事代行サービス会社が打ち出す新しいビジネスとして、会にスポンサーをつけるアイディアが人気となっています。
スポンサー料が入るので参加者は料金負担が減るのがメリットで、スポンサー側は自社の商品やサービスをアピールできるメリットがあります。自治体と連携してUターンを促進する企画などもあり、とても人気が高まっています。
仲介会社は数社ありますが、いずれも準備期間が2~3か月かかるので、依頼する際には早めにするのがおすすめです。